主任教授より

自身の思い通りの表現を得るために身体性の許容量の拡大ということが片方にあり、一方で身体性の延長線上に社会性というものがある。デザインの文脈で考えた場合、理想的にはこの個と社会性のボーダーライン上に自分を乗せることではないだろうか。グラフィックデザインとはそれ自体が表現実体を伴わないがゆえに常に曖昧だ。デザイナーとは、40年から50年という年月を通じてこのやっかいな問題と向き合わなければならない。デザイン教育の目的は様々だが私にとって最も重要なことは、この長い年月を通じてデザインすることに対する興味の持続を可能とさせる動機の発見ではないだろうかと考えている。


寺山 祐策(てらやま・ゆうさく)
1991年4月着任。2017年より主任教授。