造形総合・彫刻Ⅰ

※視覚伝達デザイン学科1年次生のみに開設されている造形総合Ⅰ類〔必修〕科目である。

授業概要]
素材:木材
モチーフ:干物

この授業は、一辺20㎝立方の木材を素材とし、干物をモチーフとして制作します。
道具は鋸と平ノミを使って行います。

材料を切り出す前に、まずモチーフをよく観察し、紙にデッサンをします。プロポーションや輪郭だけでなく、面のねじれや構造、大きな動きを、描きながら考察していきます。
この制作では、木材をそのまま彫り出すのではなく、塊からいくつかに切り分け、再構成する方法で行います。そうすることにより、表面の形にとらわれることなく、モチーフのもつ大きさや、面の構成の理解をより深めることが出来ます。制作途中も、紙と素材にデッサンを行い、観察した形をどのように解釈し、形体にしていくのか、作品自体も観察し、集中して素材に働きかけてください。
木は、モチーフから謙虚に学び、集中して取り組めば、自分の予想を上回り、強さと質を持って、呼応してくれます。そこから現れる造形が、新たな感性や、視点に繋がることを期待します。長谷川さち)

※観察対象となるモチーフおよび、テーマに関する詳しい説明は、前提講義の場で行います。

形態 – 種別] 造形学部-造形総合科目-Ⅰ類 必修