SUKIMA ―光と想像―
橋本 好海
映像|インスタレーション|立体
古堅ゼミ
8号館204
日常に様々な形で存在する隙間。
私はその隙間に魅力を感じました。「なぜ、隙間に魅力を感じるのだろう?」そんな疑問を卒制のテーマにしました。
隙間を集め分析し、観察すると隙間には様々な捉え方があり、曖昧な存在であることが分かりました。そこで曖昧な存在だからこその一つの魅力を見つけました。それは「隙間から見える光」です。
細い光から見える形や色、そして影。それぞれの動きを見つけ隙間の向こうの空間を認知し、人は隙間を認知します。
「これは隙間なのだろうか」「隙間の向こうにあるものは〇〇なのではないか」
そして、その隙間を見た人は自分の中のフィルターを通して自由に想像します。
私はその自由な想像こそが隙間が引き出す最大の魅力ではないかと考え、卒業制作に至りました。
この作品を通して、一つの現象をじっくり追うと人の認知は実に曖昧で個人的だからこそ、魅力的なものだということが分かりました。 自分のフィルターを通して日々を疑い味わう事を忘れないで過ごしていきたいと思います。