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PLANKTON―浮遊生物―
阿久津 翔子
イラストレーション|写真|グラフィックデザイン
石塚ゼミ
8号館206A
私は自然や生き物が好きです。大学では4年間を通してそれらを主な作品のモチーフに定めて制作してきました。今回、卒業制作のテーマとしてプランクトン(浮遊生物)を選択したのは、そのある種原始的で無駄のない極めてシンプルな姿形が、自然界に生ける生き物達の根本に位置する存在であり、尚且つこの世の全ての生命の象徴なのではないかと考え、強い興味を抱いたという理由からです。図鑑にある静止した写真でしか見たことの無かったプランクトンを顕微鏡越しに観察してみると、素早く活発に動きまわる様子や体内の臓器が脈打つ様子まで観察することができ、視界全体に広がるその光景からは威圧感のようなものすら感じさせられます。そんなプランクトンを表現し、同時にこれまでの集大成ともなる作品をと考え、メディア媒体としてイラストレーションや写真、グラフィックデザインなどを用いて制作しました。通常、肉眼では見られない程小さなプランクトンという生き物の存在の大きさを、この展示を通じて感じ取って貰えたらと思います。