ダルマかもしれないものたちーダルマの多様性と認識差ー
上原 千絵莉
イラストレーション|インタラクション
北崎ゼミ
10号館309
日本の伝統的な縁起物、ダルマ。表現の多様性に富み、特定の地域では「ダルマ」と呼ばれていても、見る人によってはダルマとは認識できないようなダルマも全国には存在する。このような表現の多様性と認識差が生まれるのは、ダルマには表現のルールがなく、「ダルマ」と認識する基準も、人それぞれ異なることに起因しているのではないだろうか。だからこそ、ダルマは時代や地域を超えて、日本全国で親しまれてきたのかもしれない。あなたは、何をもってダルマを「ダルマ」と認識しているだろうか?ずんぐりとした形?赤い色?本展示には、「ダルマ《かもしれない》ものたち」が登場する。これらが自分にとって、「ダルマといえるか・いえないか」を自分の感覚でジャッジしてみてほしい。中には、違和感を覚える個体もあるかもしれない。しかし、その違和感こそ、自分自身のダルマ像が形成されている証拠ではないだろうか。展示を通して、自身の中に芽生えるダルマに対する腑に落ちる感覚や違和感さえも楽しんでもらえたら嬉しい。