HUG
小栗 綾夏
イラストレーション|ポスター
古堅ゼミ
8号館218
現代社会には、HUGが不足していると思います。コロナをはじめとする様々なニュースから、生きてて冷たい気持ちや孤独を感じている方は多いのではないでしょうか。そして暗く厳しい世の中に耐えていかなければ、という思想が当たり前になっている感覚は本当に正しいのでしょうか。HUGをすると、特別なあたたかさを感じます。安心や包容感が満たされます。また基本的に、家族や友人、パートナーといった親密な関係の人たちとするものです。ですからHUGをしているときの気持ちはあたたかいと感じる人が多いはずです。私はつらい時こそあたたかなHUGのきもちを思い出してもらいたく、様々なHUGを表現しています。作品は全て、孤独を感じる大人へ子守唄を贈るつもりで描いてきました。そしてもっというと、自分に言い聞かせるように描きました。ひとりでいるときも、ひとりじゃないんだよと。そんな想いが『HUG』とともに皆さんに伝わっていれば幸いです。