枠の時代
木村 宇貴

白井ゼミ
8号館209
鳥獣戯画より始まる日本漫画の歴史。時代のクリエイター達が多くの時間と技術を積み重ねてきました。現代のコマ、吹き出し、イラストで構成される漫画フォーマットは所謂ストーリー漫画と呼ばれ、多くの読者から愛されています。
「枠の時代」ではストーリー漫画の中でもコマ割りにフォーカスを当て制作しています。
今年9月にお亡くなりになった偉大な漫画家、さいとう・たかを氏の『ゴルゴ13』(小学館)は、未だストーリー漫画黎明期であった1968年にビッグコミック(小学館)にて連載を開始し、2021年現在まで50年以上にわたって連載が続けられた漫画です。その50年で漫画という娯楽は数多のクリエイターの手により、より読みやすく、より迫力が出るように、様々な進化、発展を繰り返してきました。今制作ではその時代を共に歩んできた『ゴルゴ13』を主軸に、コマ割りの変遷を追っていきます。