自遊文字
後藤 芙友
立体|プログラミング|インタラクション
古堅ゼミ
10号館305、306
私は大学に入ってから4年間、個人でイラストや漫画を描きながら、文字に関するデザインの制作を行ってきました。文字や言葉遊びが好きだから、字形や意味を考え、向き合い、遊んできました。
けれど一般的には文字というものはただの情報伝達の一種に過ぎず、誤字や可読性の低い文字は情報伝達の障害となり、正しく伝わるよう修正が求められます。生活においても極めて身近であり必需の存在であるが故に、 わざわざ「文字を使って正しい情報伝達以外の“何か”をしてみよう」という考えに至る事自体少ないのではと感じます。
私はそんな、普段皆が当たり前に使っている•書いている日本語の文字や言葉について、多角的に自由な解釈でもう一度向き合える場所を作りたいと思い、3つの体験型展示『自遊文字』とその空間を制作しました。
ここにはいわゆる“正解”というものはありません。遊びの体験を通して、展示を見に訪れた人達が文字について、少しでも何か考える時間がうまれたらいいなと思います。