心身一如―心身相関―
櫻井 ありす
イラストレーション|本|インタラクション
古堅ゼミ
12号館地下展示室
ものを「考える」のは、いったい身体のどこだろうか?
考えるのは脳だという人も、考えるのは心、すなわち心臓であるという人もいる。しかし私たちは、パズルを解くなら手を動かしたくなるし、悩み事で胃腸を痛めることもある。 考えることは身体のさまざまな部分と深い結び付きがある。このことに興味を持って調査を進めるうちに、身体と感情の関連性と奥深さを知り、テーマに決定した。
伝えたいことは三点、感情と身体の相互関係の面白さ、身体感覚と言語表現の関係性、感情に対する俯瞰の視点である。
これらを表現するため、インタラクションを取り入れた複数のイラストレーションと絵本を制作した。感情を身体の描写で伝え、感情と関連する身体機能をインタラクションで表現する。絵本、イラストに化学的な構造や錯視などを用いてインタラクションを構築することで、感情と相互に影響しあう身体の構造を示している。