pieces
佐藤 友香
映像|本|プロダクト
北崎ゼミ
9号館地下展示室(大)
一目見ただけでは気づかない様々な障がいと生きる人はたくさんいる。知り合いの小学4年生の男の子が障がいの診断を受けたのだが、私はそれを聞くまで全く気づかなかった。この経験をきっかけに、自らの個性を障がいという形で自覚する小学生に着目し、目に見えない障がいをテーマとして進めてきた。子供たちと関わりながらリサーチを進めていくと、特性を持つ子たちの自己肯定感の低さ、日本の教教現場には、特性を持つ子供と持たない子供同士で理解し合うきっかけすらないことを知った。そこで、特性の有無、種類に関わらず遊べる新しいコミュニケーションのプラットフォームを制作した。
箱をモチーフとすることで立体・平面、遊具的・ゲーム的など様々な遊びの可能性を展開することができる。ルールを変化させられる余白の多い遊びであるからこそ、どんな遊びにするか“対話”をしてから始める。自分たちでルールを決めた遊びで、楽しいと思えた経験が、その子たちの自信に少しでもつながって欲しいと願い、制作した。