ファンタジー世界のボロ着と背景(TPO)
澁谷 南海
イラストレーション|映像
齋藤ゼミ
8号館203
1990年代、ロックバンドシーンに新たなジャンル「グランジ(=薄汚れた)」を確立させたバンド「ニルヴァーナ」。そのボーカル「カート・コバーン」のファッションが「グランジファッション」として流行し、ボロ着がファッションアイテムとして世間により浸透した。
そのボロ着は、私が愛する漫画の世界ではどのように表現されているのだろうか。バトルシーンが多い漫画では死闘の証であったり、お色気サービスシーンとして表現され、読者に様々な感情を抱かせる。またそれらは現実ではあり得ない大胆なダメージであることが多い。それでもキャラクターたちはそのボロ着をある意味、着こなしているのである。しかし現実のボロ着は高級レストランでは浮くことからTPOにも着目した。漫画の世界でTPOは背景で表現されている。そこでファンタジーのダメージを応用して様々なダメージを作り、ファンタジーや現実の様々な背景と組み合わせた。
現実でファンタジーの非現実を体感してほしい。