髙橋 玲
立体
古堅ゼミ
8号館218
透き通ったガラスのコップ、襖を通して差し込む月明かり、木々が落とす木漏れ日。これらは全て「透ける」という現象のもと、それぞれの表情を作り出している。日常にありふれた光景であるが、この現象はどこか神秘的で、私たちは無意識のうちに魅了されている。そこで私は「透ける」という現象に焦点を当て、この現象を意識的に実感できる作品制作を試みた。「透ける」という現象は、【物体そのものが透明である】・【「隙間」によって透明を感じる】という二つの特徴に分けられる。またそれらは、透明→半透明→不透明の透明度ベクトルのどこかに位置付けできる。本作品では、これらの特徴・分類に基づき、様々な角度から魅力的な表情を持つ「透ける」を表現した。