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中里 泰斗
映像|インスタレーション|アニメーション
西本ゼミ
8号館213
等身大、三画面のアニメーションです。
駄菓子は生命維持や種の存続に貢献するか、と問われれば、まあしないよね、と私は答えます。
しかしながら、決して無益で不要な存在だとは思いません。あってもなくてもいいが、あるとちょっと嬉しい。私にとって駄菓子とはそんなものでありますが、この「ちょっと嬉しい」こそが人生を彩る、大変な価値であると思います。
この作品を含む私の作品の多くは、そんな駄菓子のようなものを目指して作っています。
社会に跋扈する問題を解決したりするような“中身”のあるものではなくとも、自分が満足できて、あわよくば誰かの人生を彩る足しになるもの。とりわけ今回は卒業制作という、節目で、自由で、大事な機会ですので、今までやったことがなく、 これからやれる機会もそうそう無いような作品を作りたいと思いました。
毒にも薬にもなりませんが、くすりと笑っていただければ幸いです。