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折りのリズム
中根 仁
立体|ポスター
白井ゼミ
10号館310
古来より人は紙を折ることに祈りの意味をこめてきた。折り紙の原点は神社の注連縄にさした「紙垂」である。 江戸期には誰もが一度は折ったことがあるような鶴や兜、奴さんなどの伝承折り紙が誕生し、明治期には学校教育にも取り入れられ、折り紙はさらなる広がりを見せる。 現代では教育的効果だけでなくリハビリテーションや医療、幾何学、航空工学、建築など紙の枠からはずれ、あらゆる分野で応用されている。折り紙は歴史の古さからどうしても伝統的側面が強い。 だが、自分が折り紙を実際に折ってみるなかで面白いと思ったことはそういった伝統や民芸などではないところにあった。 平面が立体になるということ、折った後に広げると折りのパターンが線となって現れるということ、見えてくるパターンを理解し繋げてみると新たな形が生まれるということ、この構成が面白いと考えた。 折り紙をデザインという視点から、四角い紙で切れ込みをいれないという限られた制約の中でどのようなことができるのか、その可能性を探究する。