都立庭園擬人化―メディアミックスの思索―
袴田 直花
イラストレーション|本|漫画
古堅ゼミ
10号館309
ホビーアニメなどに時折感じられる販促が好きだ。アニメが売れたからグッズを出すのではなく、グッズを売るためにアニメがあるいわば逆転現象の面白さ。 子供向けコンテンツのベースに「商品を買ってもらおう」という大人の思惑が見え隠れするのが興味深い。そこが私の卒業制作の出発点だった。
その延長に辿り着いたのは近年よく見られるメディアミックスという手段であった。単なるコラボに留まらない複数メディア上の同時展開である。 これにより、作品の世界はより広がって臨場感を増し、ファンにも、製作側にとってもより大きな利益が期待される。
今回は元々関心のあった都立9庭園を題材にし、自分なりのメディアミックス表現について模索することとしている。 この展示に一つの世界を感じてもらうと同時に、個性豊かな都立庭園たちについても興味を持ってもらえたら嬉しい。