私訳 善法寺伊作
深谷 紗都
イラストレーション|本|漫画
寺山ゼミ
10号館309
長期にわたり発表されている作品は、初期と後期でキャラクターの性格や容姿が少しずつ変化していきます。 それは時代の流れ、製作者の考え方の変化、メディアの違いなどさまざまな事情があるからだと考えられます。 今回モチーフにした漫画『落第忍者乱太郎』(尼子騒兵衛、朝日新聞出版)およびアニメ『忍たま乱太郎』の登場人物である善法寺伊作を自分なりに解釈して、とあるアニメのエピソードを元に漫画作品にしました。 馬鹿だと思われるでしょうが、私はキャラクターも血が通い自分の頭で考える人間だと思っています。そう考えると、 製作側の都合だと考えてしまうキャラクターの変遷も実在の人間の変遷のように思えてとても面白いです。
矛盾があり、すぐ何を考えているか分からなくなる、意味不明、そう思えば自分と通ずる点があったりして……奥が深いんだか底浅いのか分からない。けれどそういう所が憎らしくも愛おしい。これは、そういった私の視点を通した善法寺伊作です。