色彩クッキング
ホン ユギョン
イラストレーション|立体
古堅ゼミ
8号館210
生焼けの肉、焼き焦げた野菜、ドロドロに煮詰まったシチュー。 「丁度美味しい」から一歩行きすぎたり、行き足りない料理達。これらを食べなくても「美味しくなさそう」と真っ先に感じる要因は色である。 焼き加減や火の通り具合を真っ先に確認できるのは色だ。コロッケはきつね色に揚がっているかどうか、焼肉は赤みが消えているかどうか。 人は実は常に色彩的視点で調理をしている。
ならば丁度良い「焼き加減」「揚げ加減」の色は一体なんだろうという疑問が生まれた。この作品は「標準的な調理法」を色で視覚化させたものである。この作品を体験して、自分が普段どれだけ色に頼っているのか気づくキッカケになって欲しい。