私たちは無意識のうちに物に対して先入観を抱いている。重そうな荷物を持ち上げようとした時、想像より軽くて拍子抜けした。 このように、日常生活の中で想像とは違う反応が返ってきたことで、違和感を覚えた経験はないだろうか。物に対する先入観は、それまで積み重ねられた経験によって構築される。 その先入観が覆されたとき、私たちは違和感を覚えるのである。本作品では違和感を体験することで、自分の中にある物に対する先入観を認識し、人と物との関係性を考えるきっかけとなる展示を試みた。 様々な素材で作られた、卵という馴染みのあるモチーフを用いて、「手に取り、触る」ことで違和感を体験することができる。 実際に手に取り、先入観が覆される体験を楽しんでいただきたい。