マイ・メランコリー
山本 理乃
イラストレーション
白井ゼミ
8号館218
誰にでも憂鬱だったり、疲れている時はある。しかしその気持ちを放置するとやがて私たちの健康を脅かす。私はこの夏不調を感じ、己の負の感情と向き合う機会を得た。回復した今、できることはないかと考え始めた。そして、この気持ちに形を与え客観的に認知することで、自身との切り離しを行なうこととした。
作品は全てデジタル表現である。手が生み出す生の線を整理された線に置き換えることで、自身と感情の切り離しを試みた。また幾何図形のみを用いて図像を構成するのも、個人的な体験を普遍的な感情にまで昇華させるための試みである。倦怠感や自己嫌悪といった感情を一つ一つ丁寧に紐解き、組み合わせたり並べることで大きなイラストレーション群とした。
あなたは今、無理をしていないだろうか。もし心当たりがあったら、一度立ち止まって気持ちと向き合う時間を取ってみてほしい。