ぼくのかげ
吉野 天斗佳
アニメーション
西本ゼミ
8号館110
黒い「かげ」がいつもつきまとってくる。いつもぼくにいたずらをしかけ、ぼくの邪魔ばかりしてくる…。
テーマにした「かげ」は、人の心の中にある「かげ」のことです。人間誰しも持っているけれど、見ないふりをしている存在。切り離すことができない、自分の中の見たくない部分、過去のトラウマ、傷つき。自分の生活を邪魔したり、ときに自分らしくない言動や病として現れたり、様々な影響を与えてくる「かげ」の存在。どんなに見ないふりをしようとしても、私たちは「かげ」無くして生きていくことはできません。
大学生になってから、周りの人や自分自身の心の闇を感じる機会、目を背けてきたことに向き合わなければいけないな、と思う機会が増えました。心理学の「影」という考え方に興味を持ち、これまで自分が感じてきたことをもとにアニメーション作品を制作しました。手探りでの制作となりましたが、伝わるものがあると嬉しいです。