Magic show!
渡邉 彩希
アニメーション
西本ゼミ
8号館209
アニメーションは、現実世界の枠を超えた現象を起こすことができる。身体ひとつで空を飛べたり、目からビームを出せたり、一瞬で変身して悪の敵と戦ったり、山のように巨大なおにぎりを大勢で食べたり。やってみたいと思うことはなんでもできる。
私はその中でも、あるモノから別のモノへ変形するアニメーションに魅力を感じ、これを卒業制作のテーマとし、変形を楽しむアニメーション作品を制作した。変形には変形前後のモノとモノの間に、どちらのモノでもない曖昧なかたちが存在する。このかたちは単体で描こうとして生まれたものではなく、変形途中で生まれた唯一無二のものであるという点に心をひかれた。
作中では、マジシャンがトランプをヘビに変え、ヘビをうさぎに変えていくといったように、次から次へとモノを変形させ、マジックショーを展開していく。ショーを楽しむように何に変形していくのかを楽しむのはもちろん、変形途中の曖昧なかたちたちにも注目してみてほしい。