POSITIONING
渡部 萌乃
映像
石塚ゼミ
8号館219
例えばとてつもなく巨大な山脈を目の前にしたとき、雲ひとつない晴天の空が視界に広がるとき、広い空間のなかに放り出された恐怖心と開放感が同時に襲う。 呼吸する風景をじっと眺めながらこれからの行き先について考える。私は爽やかで苦しいあの時間が好きだ。
自分が自分に向き合うために、どうしてもひとりの時間が必要だ。答えを出すことは勇気がいる。 望んだものを手に入れたとしても認めたくない結果を受け入れなければならなくなっても痛みを避けることはできないから。それでも進むことに意味がある。
自分の居場所を探している。迷いながら選んできた居場所を線で繋いでいくと道になっている。
振り返ったときその光景が背中を押してくれますように。