Ambiental scene orchestra
白川 くるみ
本|インスタレーション|音楽
寺山ゼミ
10-311B
風の音、鳥や虫の声、人の声、車の走行音、身の回りには様々な音が溢れ、混ざり合って流れている。私たちが聴く耳を持たなければそれはただの雑音になるけれど、聴く姿勢を変えればそこに潜むメロディやリズムを見つけることができる。この作品は環境音を元に、そこに潜む音楽的な要素を再構築している。フィールドレコーディングをして環境音に耳を澄まし、作者が感じたことをテーマに音は再構成され、徐々に音楽的なリズムに並び替えられていく。演奏者は地面、石、木、虫、人、自転車、車、正体のわからないもの、など多岐にわたり、指揮者のいないオーケストラとも言える。環境音と音楽の間を散歩できるような曲をつくり、その音楽を周波数スペクトルと五線記譜法を交えて記譜し、環境に潜む音楽を表すことを試みた。