unfixed
キム ジュア
インフォグラフィック|立体|本
中野ゼミ
12号館地下ドライエリア
私は常に感覚に敏感である。目に見えないあるものを感じたり、知覚する瞬間、頭の中で連想が行われ、自分の感覚が広がっていくのを感じてきた。卒業制作では、私の知覚に関する研究の第一の事例研究として、普段深く興味を持っていたオランダの建築家であるレム·コールハース(Rem Koolhaas)が設計した韓国のソウル大学の美術館を対象とした。この空間の中で、自分の知覚変化が特に多く起きた特定の場所の経路を2秒ごとに記録し、その瞬間の自分の目が注目した対象と、目に見えないがそこに存在していて、改めて知覚するようになった空間を可視化したのが今回の制作である。内部と外部の境界がぼやけ、新しい空間の感覚を見つけたときの当時自分の視線と経験を、鑑賞する側と共有し、感じてもらいたい。