VISUAL COMMUNICATION DESIGN
DEGREE SHOW 2024
1.12Fri.- 1.15Mon 9:00-17:00
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科
2023年度卒業制作・修了展 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス
押し潰された絵の具は、逆境にこそ咲く花。
受けた圧すら勢いへ変え、大きく、美しく、広がっていく—

入学以来、数多くのイレギュラーに見舞われた私たちは、
そんな逆境があったからこそ、ひときわ成長できました。

逆境に咲く、大輪の花々をご高覧ください。
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 視覚伝達デザイン学科の卒業制作を特徴付けているのは、その領域の広さです。「見えるとはどのようなことか」という基礎課程での問いから始まった4年にわたる多様なカリキュラムを学生たちは真摯に取り組んできました、そして彼ら一人ひとりが本来持っている優れたポテンシャルと、創造的な集団による「場」が生み出す化学反応の集大成が卒業制作なのです。
 個としてデザインに対する強い動機を持ち、テーマへの徹底的なリサーチを通した思考を重ね、それらをあるべき形に変換する鍛えられた技芸、そこから生み出される驚くべきアイデア、未来へのメッセージ……それらが今年も豊かに展示されています。
 さらに私たちはこの展覧会を通して、学生たちにもう一段高いレベルの達成を期待しています。それは「自分の作品に対する評価を最終的には自らが行える」ということです。そのことを通して彼らは他者の評価に過剰に依存することなく、未来に向かって「自律」していくことが可能になります。自らを信じる力と言っても良いかもしれません。自己評価と自己修正を可能にすること。それは勿論簡単なことではないし、また今すぐでなくても良いのです。真摯に制作に取り組んだ学生にとってこの経験は卒業後、単純な成功や失敗体験などに留まらず何度も想起することになります。ここで発見され培われたテーマと経験が、羅針盤のように彼ら自身をこれから長い時間の中で導くものであってほしいというのが私たちの願いです。

 21世紀のグローバリズムや共生という掛け声とは裏腹に、止むことのない戦争、パンデミック、AI問題、経済格差……世界は不安定の度を強めているように見えます。真実が見え難い時代に私たちは生きています。その中で美(=美しさ、正しさ)とは何か、それをどのように実現するか。その思考と実践そのものがデザインであり、私たち教員も学生も、その問いを共有しているのです。
2024年1月
視覚伝達デザイン学科研究室
主任教授 寺山祐策
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