Graphic design, sculpture10号館414教室

飽きない形/飽きない線

井上 あかり 石塚ゼミ

Graphic design, sculpture10号館414教室

飽きない形/飽きない線

井上 あかり 石塚ゼミ

編み物は同じ作業の繰り返し。その繰り返しがつくる精神的な効果はすごい。食事や睡眠を忘れるほど集中してしまう。そしてこの形は単純なルールを繰り返すことによって作られた複雑な形だ。円を編む時は1212…112112…とぶつぶつ言いながら編む。プログラミングみたいだなといつも思っていた。円の編み方を編み物を知らない人に説明するにはどうしたらいいか考えていた時に従来の編み図とは違う表現方法をみつけた。これをみつけたのと同時に1年生の時に教わったフィボナッチ数列の話を思い出した。早速、円の編み方にフィボナッチ数列を応用してみた。すると、円はどんどん形を変えていき、平面に収まらず、うねうねと波打ち始めた。1と2のみでつくられた形とは思えないほど複雑に見える。編めば編むほど形は魅力的になっていった。まるで編んでいる時の自分の精神を可視化したようである。毎周編むごとに形が変わるため、編むのも見るのも飽きない。繰り返しが生むグルーヴがこの形だ。

飽きない形/飽きない線飽きない形/飽きない線
一覧に戻る

学生作品一覧