Graphic design, Painting, Installation12号館地下展示室

自然をおさめる女

藤瀬 碧央 大学院

Graphic design, Painting, Installation12号館地下展示室

自然をおさめる女

藤瀬 碧央 大学院

私たち日本人は“目には見えないなにか”に畏れ、祈願し、慈しむ。    

日本古来から、森羅万象にカミが宿っていると信じられている。唯一絶対の神が存在し、人間を裁くのではなく、山、海、川、動物、植物から家、商売などあらゆるところにカミや精霊が宿り、人々を守っていると考えてられていた。  その中でも、私たちに強い影響を与え続けているのは自然であろう。私はこの日本という島国の自然によってアフォードされた環境で暮らし、日々自然によって祈りや美しいと思う感性、思想など様々なものが形成されている。

災害も多いこの国で、畏怖することも畏敬することもある自然という存在。

では、自然はどのように扱われ、おさめられてきたのだろうか?  修了制作では、縄文時代を中心とした先行研究を踏まえ、「自然をおさめるために捧げられてきた女の身体」について考える。 自然の脅威をおさめるために捧げられてきた、女性の身体、女性性とは何か、またカミと日本人の関係についての考察を繰り返し、身体を使って制作を行い記録する。

自然をおさめる女
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