Picture book12号館地下展示室

目が紡ぐ曖昧な物語

レイトン ガブリエラ 大学院

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目が紡ぐ曖昧な物語

レイトン ガブリエラ 大学院

対向するバスの運転手が道路上ですれ違う時に、互いに挨拶を交わす光景に気づいたことはないだろうか。普段あまり注目されない場面だが、その瞬間に興味を引かれ、どのような条件が揃えば挨拶が交わされるのか気になった。お互いに知り合いの場合のみに挨拶するのか?それとも集中がそれほど必要ない場所のみで可能になるのか?そして、一方が挨拶をしても相手が集中していることで気づかない場合があるのか?

目を合わせることが苦手な私にとって、日常の些細な場面でさえ難しいことなのに、バスの運転手たちが集中を要する状況の中でも効果的に挨拶を交わす姿を見て驚いた。

目が紡ぐメッセージとは何であろうか —— 我々が思うほど単純で明快なものなのか、あるいは複雑さと曖昧さに満ちた物語なのであろうか。

アイコンタクトに関する個人経験を集め、その一部を絵本の形で表現してみた。これらの場面はいずれも、視線を使ったコミュニケーションの複雑で曖昧な特質を強調しており、読者が自らの経験を内省し、視線が伝えることと伝えないことについて思索を巡らせるきっかけとなることを目指している。

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