Book design, Sculpture12号館地下展示室

ジンベエザメは、〇〇である

中釡 はるひ 中野ゼミ

Book design, Sculpture12号館地下展示室

ジンベエザメは、〇〇である

中釡 はるひ 中野ゼミ

思い起こせば14年前、小学2年生だった私は帰省中に訪れた鹿児島の水族館でジンベエザメに邂逅、推定4・5mのジンベエザメに一目惚れをした。ひときわ目立つ巨体を器用にくねらせ小魚たちを従えながら目の前を悠々と泳ぐ、この不思議な生き物の姿に圧倒されたことをよく覚えている。

ジンベエザメが世界で初めて飼育・展示されたのは1934年の日本。それから90年余り、今や海洋生物の中でもメジャーな存在となり、水族館の「目玉」として展示されるほどの人気を誇っているが、彼らが海のどこで生まれ、どこで育つのかなど詳しい生態については未だ謎の部分が多く、世界的に研究が進められている。

今回、現時点で分かっているジンベエザメの最新の研究や、ジンベエザメに関する情報をリサーチした結果、新たに得られた知識は非常に魅力的で面白く、彼らの海での生活や多様な表情を想像させるものであった。ジンベエザメの身体の仕組み、食事の仕方、泳ぎ方、人間とジンベエザメとの歴史などの情報を通して見えてくる、彼らの圧倒的なスケールの大きさや面白さ、可愛らしさ、愉快さ、不思議さといった様々な魅力を、本作品でぜひ感じてもらえたら幸いである。

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