Book design, Textile design10号館411教室

デニムカイボウ

林 花衣 白井ゼミ

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デニムカイボウ

林 花衣 白井ゼミ

自分のクローゼットを見渡した時、半数がデニム生地の服で埋まっていた。そこで初めて自分はデニムが好きだということを認識した。しかしそれが何故なのかは全然分からなかった。私は元来シンプルなものを好まず、カラフルなものが好きだ。だから、知りたいと思った。

1枚の布として編まれているデニムを解いて解剖してみると、細かく分けられた工程と、想像していたものよりも複雑に様々な人の手が加わり、手間暇かけて作られていることがわかる。

シンプルなブルーの布には、奥行きがあり、何層にも可能性が広がっていた。初めは同じ色や形から始まった生地が、触れる人によって顔を変え、それぞれ違った色になっていく様が、冷たかった無機質なものがどんどん人間味を増していっているようで面白い。

解剖して得たことを集めて自分でデニム生地を織った。こうして自分の手を通して出てきたものに触れることで、自分が好きなもの「デニム」に感じている魅力を理解することができるのではないだろうか。

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