Animation, Installation10号館311B教室

繋がる二つ

佐藤 海斗 石塚ゼミ

Animation, Installation10号館311B教室

繋がる二つ

佐藤 海斗 石塚ゼミ

ものを見た時に、別の何かをパッと想起することがあります。私はその感覚が好きです。二つのものが脳内で紐付けられる現象とは何か、そもそも二つものが並ぶとはどういうことであるか疑問に思い、制作に至りました。この現象は、外界世界を見て、脳が記憶にアクセスすることで、二つのものが繋がります。その場に二つものが並んでいる訳ではなく、片方は現実として目の前にあり、もう片方は想像として存在しています。この作品では、二つのものを視覚化して並べることで、個という隔たりを越えた、新しい世界の測り方を提示できればと考えています。また、制作の過程で、見た目は似ていないのに、なぜかリンクするものたちに惹かれることに気がつきました。繋がる理由というものは、感覚的であり、自身でも説明がつかないと考えていましたが、対象と向き合う中で一つ答えが見つかりました。それらは「構造が似ている」のです。構造というものの本質的な部分を見つめることで、世界の見え方はより柔軟で豊かなものになります。ありふれたものでも、着目する箇所とその組み合わせによって、生まれる関係性を子供のように探りながら楽しんでいただければと思います。

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