Illustration10号館306教室

なにか

田中 佳奈 古堅ゼミ

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なにか

田中 佳奈 古堅ゼミ

絶対に疑えないものとは一体何でしょうか。例えば、りんごは本当に赤色をしているのでしょうか。実はりんごというのは真っ黒のただのオブジェクトに過ぎないのかも。妖精のような、人間が認識できない何者かが人間に赤く見させているのかもしれません。人間には認識ができない妖精ならば私たちが「絶対にそんなものは存在しない!」と可能性を否定することはできません。他にも「今、現実として捉えているこの世界が夢であり、いつガバッと目覚めてもおかしくない」という例が挙げられます。夢から目覚めたはずが、実はまだ夢の中にいて混乱したことがある人もいると思います。そのまままだ夢の延長線にいたら? この世界において見えていることや観測できることがすべてで、それらは本当に絶対的でしょうか。世界の物理法則を守る「なにか」が存在するかもしれません。見えないものや確信できないことに疑いの目を向け想像力を働かせてみて「これだけは絶対である」と思えるものは何か、と考えを巡らせるきっかけになればと思います。

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