Game design8号館214B教室

セキ

栗原 きらり 古堅ゼミ

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栗原 きらり 古堅ゼミ

オーストリアの心理学者、ジークムント・フロイトは、人を「エス(イド)」、「超自我」、「自我」の三種類の機能から成り立つ心的装置として捉えた。人のこころは3つの領域に分かれており、それぞれに役割と機能を備える。エスは生まれながらに備わっている本能的欲求であり、超自我は親のしつけなどに由来する道徳原則にのっとって善悪を判断する。そして自我がエスからの要求、超自我からの要求、外界からの刺激を調整し、精神構造全体のバランスをとる。 人のこころは、私たちが思うよりもずっと機能的だ。ままならない衝動も、必要だからこそ備わっているものであり、そのような仕組みによって私たちは絶えず思考しなければならない。 考えることは歩くことに似ている。明確な目的地を目指すのではなく、運動を楽しむのでもなく、ただ歩いている時間は、まるで無為な考え事をしているようだと思う。 そこから、山道をあてどなく彷徨い歩く行為を再現する装置と、人の感情の発達を辿るストーリーを用いてゲームを制作した。思考と選択を通して、心的装置である人の形を捉える。

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