Movie, Installation10号館311A教室

光と物体の認知

森 美穂 古堅ゼミ

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光と物体の認知

森 美穂 古堅ゼミ

映像とはディスプレイに映し出される二次元的なものだけではなく、目の前にある像が動く様子が目に映し出される、三次元的な事象も映像と呼べるのではないか。と大学生活4年間で映像を作り続けてふと考えた。 映像という媒体の情報量は他の媒体に比べ凄まじい量を持っていると思う。その圧倒的情報量を気軽に提供してくれる媒体でもある。技術が発達し映像が身近にあって当たり前である現代では、そのあまりの利便性に情報を受動的に受け取ってしまっているのではないだろうか。ディスプレイを通して見るのではなく、肉眼を通して能動的に物体の動きを捉えることでいつもとは違う変化や情報を少しでも身体で感じてほしい。 そのきっかけとして本作では光を用いた。 光は物体を認知することにおいて必要不可欠な要素である。光はこの世の全ての権限を持っていると言っても過言ではない、と思う。そんな光のいたずらを、肉眼の脆さを楽しんでほしい。 そしてこの作品をきっかけに、ディスプレイから少し離れ、身の回りのあらゆる物の動きの美しさ、そして光の変化に伴う物体の認知の違いに気づいてもらえたら嬉しい。

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