Photography, Illustration12号館地下展示室

色彩文字

比嘉 南 沢田ゼミ

Photography, Illustration12号館地下展示室

色彩文字

比嘉 南 沢田ゼミ

自身の中で、文字・言葉に対して抱く色彩の視覚的印象がある。お馴染みの食べ物の名称から、国名、はるか昔に綴られた短歌、名作と言われる小説の一節。日常の中でありふれている言葉たち、それらを読むことで想像し得るものがある。それは私の中で色彩として頭の中に想起される。単なる情報として並べられる文字、そこからは言葉としての情報と共に、自身のその言葉に対する印象や、そこから想像するイメージが流れ込んでくる。そのイメージは色彩として変換される。そのような感覚が私の中に存在する。その色彩はぼんやりと、しかしはっきりと私の中に広がっていく。それは言葉が異なれば、広がる色彩もそれぞれである。黒色のインクで刻まれた文字からは、イメージを介して想起した色鮮やかな色彩が私の中に広がる。そんな私の想像する色彩はどのようなものなのか、自身の中にあるものを確かめると共に、どのような視覚的表現することが必要であるのかを模索した作品である。

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