Illustration10号館410教室

ちいさなかみつかい

小宮山 美都子 古堅ゼミ

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ちいさなかみつかい

小宮山 美都子 古堅ゼミ

私たちは、キャラクターという創作物の中に、生命や感情といったものを感じ取ります。また、キャラクターグッズを持ち歩いたり部屋に飾ったりすることで、キャラクターの存在を間接的に感じ取り、日常的に癒しや安心感を得ています。 そんなキャラクター観は、「八百万の神」の考え方のような、森羅万象に神様が宿るとする日本人特有の神観念に類似しています。そして、人々とキャラクターグッズの関係性は、人々と神札の関係性によく似ています。私たちは、神札を身近な場所に置いておくことで、自分を守ってくれている神様の存在を間接的に感じ取り、安心感を得ているのです。 作品は、そんな人々とキャラクター、人々と神様の関係の類似性から着想を得て制作しました。 キャラクターには、様々な願いを叶える神様のような神聖な力はありません。それでも彼らは、私たちの心を癒し、日常に安心感を贈ってくれます。そんなキャラクターの魅力をより強く伝えるため、作品は、現代技術や既存の神札が対応していないような、誰かが日常の中で抱える、個人的な不安感に着目したものになっています。 キャラクターと共に、ちいさなあたたかい安心感を届けられたら嬉しいです。

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