Installation, Performance8号館201A教室

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松原 萌 中野ゼミ

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松原 萌 中野ゼミ

「将来の夢はなんですか?」 この問いに、へらりと笑って返すようになったのはいつからだろうか。 歳を重ね、関わる世界が大きくなるほど、自分の存在がいかに小さく頼りないものかを実感することが多くなり、どうせ無理だと一度諦めてからはただぼんやり流れに身を任せてここまで過ごしてきた。大学卒業を目前に控えた今、これから先自分の意思で前に進んでいくにはどうすればいいのか。その答えを探るために友人や後輩、恩師にインタビューをし、子供の頃から今までの将来の夢がどう移り変わってきたのかを知ることで、「人生の歩み方の正解」を見つけようと試みた。 しかしそこで得たものは、人生は多様であるということ。そしてそれは当たり前なようで、自分では到底抱えきれないほど深く重いものであるという気付きだった。 結局、どれだけ悩んでも私の人生は私のものでしかないのだから、やりたいことをやったほうがいい。何より自分自身を誤魔化さない。私には無理だ、と言い聞かせたりしない。いつか、絶対に譲れない、これだけは絶対に叶えたいと思える夢を見つけたい。そして胸を張ってこう言うのだ。 「私の夢は──」

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