Book design, Writing10号館403教室

Sense of Wonder

久保田 萌子 後藤ゼミ

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Sense of Wonder

久保田 萌子 後藤ゼミ

みんなそれぞれ信じているものがあると思う。私にとってそれは自然だった。 生き物たちがそれぞれ唯一無二の造形を持つこと、川の水が絶え間なく形を変えながら流れること、すべての物質が絶えず形を変え、時には朽ちて土へと還り、再び新しい命として生まれ変わること。 自然の中に身を置くとき、私は自分の存在がどれほどの奇跡でできているかを実感する。今という瞬間は今しかなく、限りなく尊いのだと気付かされる。そして、完璧ではなくても、あるがままで美しいという事実を、自然は何度も教えてくれる。 それは、生きていることそのものの肯定と、大きな励ましのように感じられるのだ。自然の壮大さと優しさ、神秘は、いつだって私に深い感動を与えてくれる。 私はこの自分が感じる自然の美しさ、尊さをただ誰かに共有したいという思いで、この作品を制作した。自然を感じるときの喜びや畏怖、そして人間がその一部として存在している奇跡を、私の素直な感覚をもとにエッセイとして本に綴った。

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