Painting, Book design12号館地下展示室

隙間

奥貫 渚 後藤ゼミ

Painting, Book design12号館地下展示室

隙間

奥貫 渚 後藤ゼミ

散らかった古本屋や階段の下など、狭い場所が好きだ。人工物がぎゅっと詰まった場所のワクワク感や安心感には、小さな頃から惹かれてきた。 それとは反対に、山頂の景色や潮が引いた海岸などの広い自然も好きだ。遠くに消えかけている景色も、足元の砂と同じものが密集してできていると思うと、奇妙な気持ちになる。 狭い場所と広い場所のスケール感の差が、見えていなかったものを見えるように変化させていると感じることがある。この体験を表現したいと思い、大自然にのりだす巨大な人工物、貨物船を描いた。 人工物が密集してできた小さな隙間。もしそれが詰まったコンテナの移動先が、大地を包む海の一部だったら、そのコンテナの中と外の隙間は、どのように変化して感じられるだろうか。 大量のものに囲まれる居心地、広い空間に出たときの不思議な感覚。お気に入りの隙間を探して楽しんでもらえたら嬉しい。

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