Motion graphics, Installation, Sound design10号館308B教室

都市音のエコロジー Urban ≒ Nature

杉本 直央 大田ゼミ

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都市音のエコロジー Urban ≒ Nature

杉本 直央 大田ゼミ

カップ焼きそばのお湯を排水溝に捨てようとした時、そこに植物が生えていることに気がついた。 「自然」という言葉からはかけ離れているように見える都市空間で、無意識下の他生物との関わりを目にした時、卒業制作のテーマが決まった。 「他生物との関わり」は、一般的に環境保全を想起させるが、人は何かを施すことばかりで、自身が築き上げた都市という環境に適応する生物にあまり目を向けない。 人が広野を開墾したように、他生物も都市を利用し、自らの生育地を築いている。 そしてそれは、一見、人間都合だと思われるような環境でも発生する。 都市適応は、他生物が都市に自身の「ニッチ」を見出すところから始まる。 今作は、その中でも意識さえ向ければどこでも体感できる「音のニッチ」を主軸に制作した。 人工物と自然物、生物の分類、土地の境界線といったものは、ただの捉え方に過ぎない。 この意識を捨て、フラットな視点で足元の地面から他の生物との関係性に目を向けることで、世界の豊かさは広がり始める。

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