Movie10号館403教室

死を見つめる

大澤 乃愛 大田ゼミ

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死を見つめる

大澤 乃愛 大田ゼミ

「死」とは生きているものに必ず訪れるものである。 死ぬとはどういうことか。 それは心臓が止まり、呼吸が止まるという単なる事実だけでは表しきれない現象で、個人の問題にとどまらず、残された人々に深く関わる社会的な事象である。 私は今までの人生で経験した「死」を見つめ直し、私たちを取り巻く死の概念について考えることに大きな意味があると感じた。 自分の周囲の人々に取材をし、彼らがどのように死を捉えているのか、亡き者とどのような関係性を築いているのか探っていった。 身近な人や動物が死を迎え、肉体的な動きが無くなった後に、その生きていた存在に気づくことがある。それは、死んでいったものたちの生きてきた軌跡が日常の中に蔓延っているからだ。 生きていた肉体は消えても、存在は消えない。 今までに生きてきた記憶や思い出、残されたものが手を合わせること、写真を飾ること、花の水を換えること、お供えをすること。日常の生活を通し、私たちは死者との関係性を培っている。 私の作品を通して、ぜひ自身の日常に目を向けて、振り返ってみてほしい。

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