Installation9号館ゼロスペース

different but the same

日永 沙希 中野ゼミ

Installation9号館ゼロスペース

different but the same

日永 沙希 中野ゼミ

経済、人種、宗教、ジェンダーなどさまざまな要因が、人々をカテゴリーごとに分断し、対立を深めていく現代社会。すべての人の権利が平等に尊重される社会は理想として掲げられているものの、現実にはまだその実現は難しい状況で、偏見や無理解が人々の間に壁を作り、異なる背景を持つ者同士を断絶していく。しかし、このような閉塞感が漂う社会だからこそ、分断を超えて人々が繋がり合う瞬間には特別な美しさが宿ると私は考える。そこで、人々がカテゴリーやヒエラルキーを超えてつながる「均衡の瞬間」を体験させることのできるインタラクティブアートを制作した。「椅子に座る」というシンプルな行為をモチーフに、鑑賞者がただ一緒に座ることで生まれる、人と人との本質的なつながりを体験してもらうことを目指している。この一瞬におけるつながりが、分断が広がる社会のあり方を少しだけでもより豊かなものに変えるきっかけになれば嬉しい。ただ、一緒に座ろう。

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