Illustration, Painting10号館405教室

両生類無尾目の造形、色彩研究

富永 泰紀 古堅ゼミ

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両生類無尾目の造形、色彩研究

富永 泰紀 古堅ゼミ

両生類は約3億6000万年前、脊椎動物として初めて陸上生活を可能にした生物群として 考えられている。その中で最も個体数が多く、尾を持たない無尾目の生物は、体幹が短く 四肢が発達していることが特徴である。卵から幼体は水中で生活することは全ての両生類が共通しているが、両生類無尾目は成体となってからは種により姿形、色彩、生息地が大きく異なる。 他の生物よりも独自の進化を遂げた両生類がいかにして現在の形態に至ったのか、その歴史 的背景を踏まえつつ、各地の生息地において繰り返し採集調査を行い、色や形状がどのように進化の過程を経て形成されたのかを調査・考察した。 特に、日本国内において最も多く見られるアズマヒキガエルに焦点を当て、その造形に対する理解を深めるために、立体物として細部の描写に取り組んだ。生息地での調査や制作を通じて、両生類に関する知識をさらに広げ、彼らの進化や生態への理解を深めるとともに、造形や色彩を展示物として視覚的に還元し、再解釈した彼らの美しさを表現することを試みた。

両生類無尾目の造形、色彩研究
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