Illustration, Painting10号館405教室

虫の貌

澤田 樹 古堅ゼミ

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虫の貌

澤田 樹 古堅ゼミ

身近にいながらも、人々からは疎まれる存在である「昆虫」。卒業制作のテーマとして昆虫を選んだ私は幼少期から彼らに親しんでおり、その小さな生命の営みや奇妙な体の造形に関心を抱いてきた。そんな大好きな昆虫の姿に改めて迫りたいと考え、制作の対象とした。 そしてスケッチを繰り返し、昆虫を具に観察して行く中で造形面での魅力を強く感じるようになった。数万個の個眼で構成された複眼、獲物を噛み砕くための大きく鋭い顎、まるで宝石のように輝く外骨格…。ミクロの視点に立った時、生きるために進化してきた昆虫の姿形に生命の美しさや力強さを感じ、この小さな生き物たちがまるで怪物のような迫力を持って眼前に現れた。 そこで昆虫の個性が1番出る顔面に焦点を当て、ただひたすらその姿を描いた。漠然と眺めている時と違い、「描く」という行為でしか発見できない昆虫の緻密な造形の魅力を追い求める。

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