Illustration, Book design, wood cut(木版画)10号館410教室

木版画日記

高橋 智子 大田ゼミ

Illustration, Book design, wood cut(木版画)10号館410教室

木版画日記

高橋 智子 大田ゼミ

近年、日常を切り取るメディアが写真ばかりになっています。そこには観察者の思考があまり介入せず、写真に取られたもの以外は見えなくなってしまいます。

そこで私は一日一枚、その日の出来事を木版画に彫ることにしました。ある日、居酒屋の店員さんがつまみ食いをしていた。ある日、部屋の片付けで卒業式に貰った恩師からの走り書きを見つける。ある日、バイト前朝六時の池袋、などなど。一日の光景が「彫る」という動作と共に思い起こされ、そしてゆっくり消化されていく。数時間かけてたった1枚の版ができるころにはその日の解像度は格段に上がります。

日常を記録するメディアは無数に存在します。しかし、親しみやすさや力強さ、そして「彫る」という身体性を持った木版画ならでは日々の記録を試みたいと思います。

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