Painting10号館404教室

eternal rococo revival

渡部 真衣 古堅ゼミ

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eternal rococo revival

渡部 真衣 古堅ゼミ

ロココとは1720−1740年頃にルイ15世の妻・ポンパドゥール夫人を中心としてフランスで生まれた様式だ。「ロココ」という名称は当時の庭園で流行した、貝殻をモチーフとした装飾的デザインに由来する。不規則で曲線的、軽やかな色彩と豪華で繊細な装飾、伝統や宗教に縛られない自由で優美な文化である。ロマンティックで幻想的なその世界観に惹かれる人も多いのではないだろうか。 フランスで生まれたロココ文化は、その後他国にも渡り、何度もリバイバルを起こした。それは西洋だけに留まらず、この日本でも明治期の建築物や人々の衣服を飾った。そして今現代でもそれらはロリータ文化などという名称で形を変えて人々に楽しまれている。 私の目には〝可愛さ〟だけで作られた装飾達とそれらへの執着がとても魅力的に映る。 本卒業制作では、現代にも続くロココ様式の魅力を当時の技法で描きおこした。本作で現代のロココの優美さを感じていただけたら嬉しい。

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