Installation10号館405教室

同期の鐙

新城 由史 古堅ゼミ

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同期の鐙

新城 由史 古堅ゼミ

言葉を使ったコミュニケーションは難しい。人それぞれに物の感じ方や積み重ねた考え方があり、その前提を読み解く必要があるからだ。だからこそ文脈に依存せず交流する方法として、動きが同期する現象に注目した。 バレーボールのハイタッチ、並んで歩く人の歩調、二人乗りの自転車など無意識に二人の動きが同期することがある。この状態はお互いが相手の動きを知覚して自分の動きを調節することで成立している。二者の動作の目的が同じで動きが釣り合っている状態を「同期」とし、同期状態になるために相手と自分の間で情報を伝える道具が必要だと考えた。 二人の共同作業の中で起きている情報のやり取りを再構築し、制作をした。馬と人を仲立つ鐙のように、この作品が二人をつなげる道具になればと思う。

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