Photography, Graphic design, Motion Graphics10号館309教室

Developing Karate

矢島 慶乃 大田ゼミ

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矢島 慶乃 大田ゼミ

「突き」は、空手において初心者が一番にできるようになる技である。黒帯を取った後も何より多く練習する、基本のキだ。 四歳で空手を始めた私が、そんな「突き」の妙に気がついたのはつい最近のこと。稽古を重ねれば重ねるほど、却って下手になっている感覚に陥るのである。それは成長と共に意識できることが増え、足りないものが見えてくるから。一つできても一つ、また一つと課題が生まれてゴールが遠ざかっていく。ただ拳を思い切り突き出すだけでできた簡単だった技が、次第次第に難しく感じるようになる。空手が生涯スポーツとして幅広い年代に親しまれている所以を、長く続けていてもやめられない魅力を、ここに見出した。 そこで、成長と共に変化していく意識の可視化に試みる。過去、自身が辿った成長を再現することで、移りゆく意識を表現した。これは視デでの学びの集大成であると同時に、私が空手に向き合ってきた十余年が詰まった回顧録である。

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