Animation, Book design10号館412・413教室

江の國の言葉

佐藤 由依 白井ゼミ

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江の國の言葉

佐藤 由依 白井ゼミ

言葉というのは眼だ。その人の言葉を読むということはその人の眼を得れるということだ。

そして江國香織さんの言葉を読むということは、世界に膜を張って、彼女の扱う言葉の気配を纏いながら世界をみるということだ。

言葉を読むと、ぼやけていた視界が急に開けていく感覚がある。江國香織さんの言葉を読んでいると、濁っていた世界が洗い流されて、澄んだ空気を深く吸える感覚を肌から吸収するように感じられる。私にはそれがすごく心地いい。するすると水を飲むみたいに、自分の目に言葉入っていって、先ほどまでとは全然違う目が、江國香織さんの言葉を含んだ目が世界を映している。

私はその感覚をどうにか伝えたいと思い、映像という形に落とし込むことにした。もう一つの作品の本では、今まで江國香織さんの小説を読んでメモしてきた言葉、語彙、講演会に行った時のリサーチの過程、そして映像を紙面へと落とし込み制作した。

江の國の言葉
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