Animation, Installation, Book design9号館ゼロスペース

imagined scenery

佐田 唯香 後藤ゼミ

Animation, Installation, Book design9号館ゼロスペース

imagined scenery

佐田 唯香 後藤ゼミ

私は、自分の中の無意識な領域に現れるイメージを視覚化することに興味がある。アプローチの対象を音楽や食べ物に設定し、刺激する感覚器官を変えながら制作を進めていく過程で、私はそれらのイメージを通して、自分の中にある曖昧な記憶や想いを見つめていたことに気がついた。それらは、何気ない幸せや、美しいと感じて心が揺さぶられた瞬間、そして日々の些細な出来事の記憶であった。 それらの記憶は、自分自身から遠く離れたところにただ存在し、真に介入することができない。眺めることしかできない。それはあたかも「風景」のようなものだと感じる。 本作ではその距離感を実空間で表現しつつ、曖昧で流動的かつ刹那的な自分の中の記憶を、ループアニメーションによって形あるものとし永久に残す試みである。

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